保険代理店が新人研修で最初に伝える「保険の全体像」

202015Jun.

新しく企業の保険担当になった方や、プロジェクトの中で保険が必要になったなど、ビジネスにおいて保険を扱うことは少なくないです。しかし、結構専門的な部分が多く困っている方も多いと思います。そんな方に、保険代理店が新人研修で教える「保険の全体像」をお伝えします。

保険は公的と私的がある

保険は広い意味でとらえて大きく分けると、下記2つに分けることができます。

・公的保険

・私的保険

公的保険は、いわゆる社会保険制度です。国や地方自治体が運営していて、生活の土台を固める目的があります。私的保険は、民間の保険会社が運営するものです。公的保険(社会保険制度)では行き届かない部分や、カバーできない部分に備えることができます。私的保険は、生命保険と損害保険に分かれ、それぞれいろんな商品があります。

■公的と私的保険のイメージ

厳密にはきれいに分かれない分野や、少額短期保険等もありますが、複雑になるので省略してます。運営主体によって、公的と私的で分かれていることを捉えてもらえればと思います。

アルバイトや20代の新人に、研修時に「何か保険入ってる?」と質問すると、「入ってないです」と返答があることがありますが、基本的に広い意味での保険では「公的保険」にみんな必ず加入していることになります。

何かあったときに、お金をもらえる仕組み

保険をイメージしやすい言葉で表すと、「何かあったときに、お金がもらえる仕組み」です。「何か」があらかじめ想定されていて、その「何か」ごとに公的であれば制度、民間であれば商品が作られています。(あくまでイメージです。正確な定義はこの記事を読み終わったときに Wikipedia などで調べてください。)

何かあった時の例

医療を受けたとき健康保険、国民健康保険
仕事がなくなったとき雇用保険
老後になったとき国民年金
仕事中にケガや病気になったとき労災保険
火事にあったとき火災保険
自動車で事故を起こしたとき自動車保険
事業で賠償責任をおったとき損害賠償責任保険
死亡したとき生命保険
がんになったときがん保険

公的は加入が義務になってるものばかりなので、どれに加入しなければいけないのか、またはしているかを整理しておくことが大事です。企業の場合、この辺は社労士さんに聞いてもらえれば教えてくれます。私的は、「何か」がやたらと多く複雑なので、自分にとってどれが必要なのかを考えて、必要なものに加入していくことが大事です。

みんなでお金を出し合ってる

保険に加入する際に、保険料を支払います。公的、私的どちらもかわりません。ただで何かあった時にお金をもらえるわけではないです。ここで知っておくべき重要なポイントが一つあります。保険の仕組みの根本的な部分ですが、保険とは下記のような仕組みになっています。

「みんなでお金を出し合って、貯めておいたものを、本当に何かあった人に渡している」

専門的には「相互扶助」といいます。商品やサービスを単純に「買う」ということとは少し違っていて、「困った時のためにみんなで協力しようか」という感じの仕組みになっています。そのため、社会全体で過去の事故件数、被害総額、維持運営する経費など様々なデータをもとに、厳密な計算の上保険料が決められていきます。

■私的保険のイメージ

これを理解していないと、よくある不満で「自分は保険一度も使っていないのに、保険料が値上がりした」という声があがってきたりします。保険はあくまでも「助け合いの精神」がベースになっているので、全体の傾向が反映されます。

生活や事業活動を支える制度

保険は「何かあったときにお金を貰える仕組み」と言いましたが、事故や災害、病気など、自分ではどうしようもない不幸は誰にでも平等に起こる可能性があります。もし、そうした出来事にあったときに、その生活や事業活動を支える非常に意義のある制度が保険です。よく事例で出しているケースがあります。

■事例

Aさん(45歳)は会社員としてバリバリ働いています。結婚して18年目で、専業主婦の奥さんと子供2人(16歳と12歳)と生活しています。8年前に家も新築で一戸建てを購入し、住宅ローンで月8万円を支払っています。その他に車のローン月4万円や子供の教育費などの積立もおこなっています。


冬の寒い日に、リビングのコンセントに溜まった埃に漏電し発火したことで、すぐ上にあったカーテンに火が燃え広がりました。乾燥した冬であったこともあり、瞬く間にAさんの自宅は全焼してしまいました。


幸い家族全員逃げ出せましたが、家を再築し家財を買い替えるのに4000万円程かかりそうです。

この場合、Aさんは4,000万円を簡単に払えるでしょうか。おそらくですが、払えない可能性が高いと思います。そしてこの事故をきっかけにAさんの生活は、悪い方に急変してしまいます。

しかし、もし火災保険にきちんと加入していた場合は、4,000万円を保険で賄うことができるかもしれません。もし4,000万円を受け取れたら、すぐに家を建て直すことができますし、仮住まいの家賃や、ローン返済、子供の学費にも対応できるでしょう。

このように、保険は事故や災害をなかったことにはできませんが、できるだけ元通りに近づけたり、損失を埋めるサポートができます。

まとめ

個人でも多くの危険がありますが、法人の場合でも従業員とその家族、取引先やお客さま、第三者など多くの人への影響が考えられます。そのため、どんな可能性があって、被害は最悪どの程度になるのかをきちんと検討して、保険を有効に活用してください。


保険記事について

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