認知症の徘徊や行方不明に悩む方に役立つ損害保険

202021May.

認知症の徘徊や行方不明は介護をされている方にとって大きな問題です。徘徊・行方不明によるトラブルに備える損害保険があるのをご存知でしょうか?。日々の悩みからトラブル時の対応まで、介護をされる方の負担軽減に役立つ保険をご紹介します。

東京海上日動の認知症あんしんプラン

東京海上日動が、認知症の方を介護するご家族向けの商品を販売しています。その名も「トータルアシストからだの保険(傷害定額)認知症あんしんプラン」です。介護の日常的な悩みから、もしも徘徊・行方不明がおきてしまった時の対応まで広い範囲をカバーする商品です。

  • 認知症になったらお金をもらえる保険ではない

認知症の保険というと、一般的には「認知症になってしまった時に大きなお金がもらえる」という保険が多いです。生命保険会社が主に販売しているのがこのタイプです。認知症あんしんプランは少し違った保険です。

認知症になってしまった後におきる、日常の介護の悩み相談から、行方不明時の捜索、もしも第三者へ被害をあたえてしまった場合など広い範囲を視野に入れています。実際の認知症のご家族にアンケートをおこない、どんな心配や困っていることがあるのかを知るためにその結果をもとに開発しています。

徘徊や行方不明時のサポート

  • 日々の介護サポート

認知症あんしんプランには、「介護アシスト」「メディカルアシスト」という電話相談サービスがついています。このサービスは、高齢者の生活支援や介護に関するご相談、さまざまな医療についての電話相談を無料ですることができます。

相談を受け付けるスタッフは、現役の医師や看護師、ケアマネジャーなどの資格や実績をもった方が担当しており、専門的なアドバイスが受けられます。一人で抱え込んだりすることを無くし、具体的な対応をお伝えすることで、介護をされる方の負担を減らすことができるサービスです。

さらに、介護生活を支えるためのサービスを、優待条件で利用できる事業者の紹介もしてもらえます。

  • 徘徊、行方不明時の捜索支援

認知症あんしんプランは、「緊急連絡ステッカー」と「捜索協力支援アプリ」を付帯サービスとして使うことができます。この2つのサービスはどちらも「認知症で行方不明になってしまった方をはやく見つけるため」に活用できます。

行方不明になってしまったとしても、すぐに見つけることができれば事故やトラブルが起きるのを防ぐことができるかもしれません。事前に行方不明になってしまったときの対応を準備しておくことができるので捜索にあたってご家族の負担をかなり軽くすることができるすぐれものです。東京海上日動とは別の会社が運用しています。

  • 緊急連絡ステッカー

契約すると、フリーダイヤルとご自身専用のIDが記載されたステッカーが3年ごとに10枚無料で送られてきます。行方不明者を見つけた方が、フリーダイヤルに電話をかけてIDをプッシュすると、事前にID登録した電話へ転送がかかり、発見・保護した方とご家族がお互いの電話番号を非表示で直接話すことができるようになっています。

  • 捜索協力支援アプリ

アプリをダウンロードしている方に、捜索依頼とともに認知症の方の写真や服装などの情報を一斉に送信することができます。そのため、ご家族の方だけでなく、ご近所やデイサービスなど施設の方、良く行くお店の方、地元企業や自治体など、行方不明時に協力してくれる方にあらかじめダウンロードしてもらうことで、大きなネットワークをつくることができます。捜索依頼は、最大半径20キロメートルの範囲に配信できるのでかなり広範囲にわたって捜索できます。

  • 保険としての補償

行方不明時には、家族や知人といっしょに心当たりのある場所や近場を探すことから始め、お世話になっている介護事業者などにも捜索をお願いすることが多いです。その際にかかる様々な費用の負担にも備えることができます。

  • 捜索費用

自分たちが車やタクシーで探したりするときの移動交通費や、発見・協力してくれた人や団体へのお礼、遠方で発見された場合は自宅までの送迎費等、思った以上に多くの費用が必要になります。この保険では、行方不明になってから24時間が経過しても発見されなかった場合は、認知症の方のご家族が警察に届け出た後に負担した捜索費用に備えることができます。下記のように支払の条件がありますが、繰り返し起きる行方不明での出費を軽くすることができます。

・一回の行方不明で30万円まで、かつ保険期間1年で100万円まで

・行方不明から24時間を超えてもみつからない場合

・警察に届け出た後にかかった費用

※上記はお支払い条件の一例です。詳細は保険会社または代理店にお問い合わせください。

  • 第三者への賠償責任

認知症の方が日常生活の中で他人の物を壊したり他人にケガをさせてしたまった場合に備えることができます。保険会社の示談交渉サービスもあり、被害を与えてしまった相手とのやり取りも安心です。

賠償の補償は1億円が限度というのが一般的ですが、プランによっては補償の額を国内無制限にすることもできます。線路へ立ち入って電車等を遅延させてしまった場合の鉄道会社への賠償などにも備えることができます。

各保険会社は2017年や2018年ごろから、個人賠償責任特約の補償範囲を認知症のトラブルをカバーするように補償の内容を変えてきています。変更前の個人賠償は、事故の時に使えない可能性がありますのでご自身の加入している保険の内容をご確認ください。

加入しやすい条件と保険料

  • 保険料は月1300円から

上記のような補償がセットになった認知症あんしんプランですが、プランはシンプルです。賠償の保険金額を1億円か無制限のどちらかで選んでいただくだけです。あとはお支払い方法を月払いか年払いでお好きな方を選択できます。

■プラン例(月払)

  • プラン①

    賠償責任 1億円

    保険料

    1,300

    月払

  • プラン②

    賠償責任 無制限

    保険料

    1,330

    月払

■プラン例(年払)

  • プラン③

    賠償責任 1億円

    保険料

    14,910

    年払

  • プラン④

    賠償責任 無制限

    保険料

    15,140

    年払

■試算条件

商品:傷害総合保険(傷害定額条項)、保険期間:一年、被保険者の型:本人型、70歳以下

■補償内容

死亡・後遺障害:50万円、救援者費用等補償:100万円、認知症諸費用補償特約、個人賠償:①③国内・国外1億円、②④国内無制限・国外1億円

■その他

※上記の保険料は2020年4月1日時点の保険料です。

  • 加入手続きもできるだけ簡単に

「認知症の本人との面談しないとだめだよね…」「診断書などが必要なんじゃ…」と思われるかもしれません。たしかに生命保険会社の介護保険は加入のハードルが高いケースが多いです。しかし認知症あんしんプランは比較的簡単なお手続きで加入できます。

■補償の対象になれる方(以下のどちらにも当てはまる方)

・認知症の診断を受けた方か、診断されていなくても特定の症状のある方※
(※道に迷って帰ってこられない、自分のいる場所が分からなくなる、5分前に聞いた話を思い出せない、など)

・40歳以上の方(認知症であっても、39歳以下の方は対象外です)


■お引受の条件

・要介護度などの基準はありません

・ご本人の告知は不要で、契約者様にご申告いただきます

・症状や治療内容なども制限ありません

・契約者はご家族の方になっていただき、補償の対象を認知症の方とさせていただきます

・認知症のご本人との面談はしていません


■お手続きの条件

・保険料は口座振替かクレジットカードでのお支払い

・原則自動更新です(更新しない旨のご連絡がなければ毎年更新していきます)

※詳細は保険会社または取扱代理店へご確認ください。

まとめ

警察庁は2018年6月に、認知症の行方不明者が2012年から5年連続で増えていると発表しています。2017年の一年間では15,000件以上の報告があるそうです。報告がないものを含めるとさらに膨れ上がるかもしれません。

一般的に徘徊は、目的なく歩き回っているのでは無く、悪気があったり、誰かを困らせたりしようとして徘徊している訳ではないと言われています。認知症あんしんプランが介護をしている方にとって、徘徊によって行方不明や事故などに少しでも役に立てばと思います。詳しく知りたい方はお問い合わせください。

※このホームページは、保険の概要についてご紹介したものです。ご契約(団体契約の場合はご加入)にあたっては、必ず「重要事項説明書」をよくご確認ください。ご不明な点等がある場合には、代理店までお問い合わせください。


保険記事について

保険記事は、”法人向け保険”のノバリ株式会社が運営しています。

皆様が日々抱える問題を中心に、保険で出来るアレコレや周辺情報等をお伝えしています。

個別のご相談やご要望も受け付けてますので、何か「もやもや」がありましたら、ぜひお気軽にご用命ください。

・20-T00683 ※2020年5月承認