地震保険の控除証明書を”紛失した・再発行したい”時に確認する5つのコト

毎年10月頃になると、年末調整の手続きが近づいてきます会社員の方は経理部や総務部から提示された期日までに書類を記入し、提出しなければいけませんよね。

そして、この記事にたどり着いたあなたは「控除証明書が手元にない!」「マズイ、紛失したかもしれない…」「そもそも届いてないような…」という状況なのではないでしょうか。

私たち代理店には、毎年この時期多くの契約者様から控除証明書についてのお電話をいただき、回答しています。

この記事では、地震保険の控除証明書が手元にない場合に確認する5つのパターンをまとめました

一日でも早く控除証明書が手元に届くように、状況によって何をするべきかもお伝えしています。

控除証明書がない場合のよくある5パターン

地震保険料控除証明書が手元にない場合は、基本的に下記5パターンのどれかに該当します。お電話をいただいたときは、下記のどれにあたるかを私たちも確認して回答しています。

1:契約した最初の年は証券についてる会社がある

火災保険・地震保険を契約した最初の年に関しては、証券と一緒の封筒で控除証明書が送られている保険会社があります。証券にくっついており、切り取り線で切り離して使います。

もし、「今年契約(更新)した」という場合は、一度火災保険の証券を確認してみると付いている可能性が高いです。この場合、控除証明書はどれだけ待っても保険会社から送られてきません。すでに今年分は発行済みだからです。

証券自体がどこにあるか不明な場合は、後述する控除証明書再発行の手続きが必要になります。

ちなみに、保険期間を5年一括で契約している場合は、保険料を5等分した金額で毎年控除を受けられます。翌年度以降は10月ごろから、控除証明書が保険会社より郵送されます。

2:火災保険の満期が「10月~12月」の人は契約更新が必要

控除証明書は、その年の1月1日~12月31日に支払った金額が保険料控除の対象となります。

もし仮に、火災保険の満期日が12月の場合、保険料は昨年の12月に支払っていることになります(今年の1月1日~12月31日の間には払っていない)。そのため、今年分の保険料はまだ支払ってないので、火災保険を更新しないと、今年分の控除証明書は発行されないことになります。

証券を見て、満期が今年の10月~12月ごろの方は、火災保険の継続がどうなっているか確認していただくと良いと思います。

更新の案内は、通常どの代理店でも2ヶ月前くらいから始めています。満期案内が届いている場合は、早めに対応してください。もし満期案内が来ていない場合は、契約している代理店に連絡するとすぐ対応してもらえると思います。

また、契約を更新した場合は、上記1のように証券に控除証明書が付いてくることになります。証券は、契約完了から約1~2週間ほどで保険会社から郵送されます。お急ぎの場合は、控除証明書だけを先に発行してもらえるので代理店に依頼していただくと良いと思います。

3:投資用物件は対象外

地震保険料控除は、自分が住んでいる物件にかけている地震保険が対象になります。そのため、アパートなど賃貸で他人に貸しているような投資用物件は、基本的に控除対象外です。

そのため、投資用物件に地震保険をかけている契約の場合は、そもそも控除証明書が発行されていない可能性があります。保険会社によって対応が変わるので、気になるかたは代理店か保険会社に確認してください。

ただ、不動産オーナーの方であれば、地震保険料を確定申告で事業経費として処理することが多いと思います。経費処理するのであれば、証券があれば控除証明書は必要ないので特に無くても問題はないかと思います。

あと、契約者が法人の場合も対象外です。保険料控除の制度は個人が支払った保険料が対象です。役員の自宅に地震保険を掛けていても、契約者が法人であれば対象外です。

4:地震保険に加入してない

意外と分かりにくいのですが、控除の対象となるのは「地震保険料」のみです。火災保険料は対象外です。

制度上、火災保険と地震保険はひとつの契約にセットして契約しますが、商品としてはそれぞれ別の保険になります。火災保険にだけ加入している方は、そもそも保険料控除の対象外になります。

確認の仕方としては、証券の補償内容をチェックして地震保険がついていなかったら対象外です。証券は記載が分かりにくいので、もし不明な場合は代理店に確認してください。

5:紛失したら再発行

上記のどれにも該当しなければ、何かしらの原因で控除証明書が紛失したのだと思います。この場合、保険会社に依頼すれば再発行をしてくれます。

電話・メール・保険会社の問合せフォームなど方法は何でも大丈夫です。特に書面のやり取りも必要ないですし、費用もかかりません。

最近では保険会社のホームページに控除証明書再発行専用ページができているので、一度検索してもらうのが一番早いです。「ご加入の保険会社名+控除証明書再発行」で検索すると見つけやすいと思います。

契約している保険会社や契約内容によって、保険会社の運営するフォームか直接電話、下記日本損害保険協会のフォームからの申請など、対応が分かれます。
>>> 損害保険協会 保険料控除証明書 発行サービス

基本的に、保険会社が受け付けてから、翌営業日くらいには発行・郵送してくれます。そのため、到着までは2~3営業日程かかるのが一般的です。その日のうちに取得するのは難しいです。

まとめ

従業員の方は、会社への提出期限がありますし、経理担当の方は作業が集中する大変な時期です。

お互いにストレスなく手続きできるように、早めの確認をしていただければと思います。

もし、手元になく再発行が必要な方は、ご契約されている代理店か保険会社に連絡してみてください。